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きびしい冬将軍の到来で身体が冷え込みがちではありませんか?
この時期は毎晩お風呂に入って、身体をゆっくり暖めて寝たいもの。しかし、冬場の入浴は油断大敵です。厚労省の調査によると、わが国での入浴中の死亡事故者は毎年1万9000人にものぼるといいます。ちなみに毎年の交通事故による死者は、約3700人(警察庁調べ)なのでその5倍もの多さです。なかでも、家庭の浴槽内での溺死者数はこの10年で約7割も増加し、そのうちのなんと9割が65歳以上の高齢者というデータがでています。

入浴事故死の最大原因は、急激な寒暖の温度差による「ヒートショック」現象

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入浴事故死の大きな原因の一つが、入浴時の急激な寒暖の温度変化から生ずる「ヒートショック死」です。冬場の入浴は、温かい部屋から寒い風呂場へ移動するため血圧が急に上がりやすく、その状態から熱いお湯につかることで今度は血管が広がってしまい今度は血圧が下がります。これが心臓や脳の血管にダメージを与えて、意識を失った結果心筋梗塞や脳梗塞を発症してしまう例がよく見られます。いわゆる「ヒートショック」現象と言うものです。

そこで、湯まわり設備メーカーのノーリツでは、こうした冬場の入浴状況の実態を把握するため全国の40歳以上の男女2452人(有効回答者数)にアンケート調査をしました。
これをまとめたものが「お風呂白書2018年」です。

入浴時の「ヒヤリ体験」の多くは、長湯による“のぼせ”

「お風呂白書2018年」に記載されている冬場の入浴時アンケートによると(ヒートショックの動向も含む)、「入浴中にヒヤリとした体調不良の体験をしたことがある」と回答した人は、10人に1人の9.4%でした。さらにそのヒヤリ体験の状況を聞いたところ、一番多かったのが、「浴槽に長く浸かっていた」の22.4%で、長湯による“のぼせ”によって体調を崩していることがわかりました。ヒートショックが原因の「寒暖差の大きいところに移動した」がための体調不良は、15.9%にも上りました。

実際の高齢者の入浴状況の実態として、「冬場、入浴前後で寒さを感じないよう、浴室・脱衣室・リビングなどを暖めていますか?」とアンケートをとったところ、60代以上の高齢者は「浴室・脱衣室・リビングのすべてを暖める」という回答がトップの23.5%でした。高齢者がかなりの自衛策をとっている姿が浮かび上がりました。その一方で、2位が「どこも暖めない」(19.2%)という高齢者もいて、5人に1人は十分な対策を行っていないことも明らかになりました。     

誰でも簡単にできるヒートショック対策「4か条」

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今回のアンケート調査によって、ヒートショックへの認識がある60代以上の高齢者の中は一定数存在し、その対策をとっていることがわかりました。しかしその一方では、冬場でもどこも暖めないなど、ヒートショック対策がまったくとれていない人も多く存在することがわかりました。
そんな高齢者のために、この「お風呂白書」では、誰でも簡単にできるヒートショック対策方法を次の4か条にまとめています。

① 室内、脱衣室、浴室との温度差をなくす(脱衣室では、セラミックヒーターなどの簡易ヒーターを使用しましょう。浴室内は、シャワーによる浴槽へのお湯はりをお勧めします。また、浴室マットなどで、冷えた浴室の床部分が直接身体に触れない工夫も効果的です。)
② 身体への負担を軽減する(かけ湯の際、湯船への入浴時も「おへそから下」を心掛け、上半身が冷えてくる場合は、乾いたタオルを肩に掛けましょう。)
③ のぼせ防止(入浴する際の温度は41℃以下で、10分間以内を心掛けましょう。)
④ 家族で見守る(入浴する際は、家族に声をかけて入浴しましょう。)