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超高層階にあるオフィスで仕事をしているとき、ふとコーヒーを飲みたくなったりしますよね?でも、わざわざ1階のコーヒー店まで降りていくのは少し面倒……。そんなあなたにぴったりのサービスがお目見えしました。スマートフォンのアプリからカフェメニューを注文・決済すると、ロボットがエレベーターに乗って、1階にあるお店から超高層階のオフィスまでコーヒーを運んでくれるというデリバリーサービスです。人手を介さずに、オフィスビルの各階にロボットがコーヒーを届けてくれるなんて、便利な時代になったものですね。
これまで一部のホテルなどではこうした搬送ロボットサービスが実用化されていましたが、超高層のオフィスビル内に取り入れられるのは今回が初めてです。この試みを実際に始めているのは、森トラストが保有している「城山トラストタワー」(港区虎ノ門)です。東京のど真ん中にあるこのビルの中では、1階のコーヒー店から上層階のオフィスへ、ロボットがセンサーマッピングを使いながらコーヒーを届けてくれます。今回は、その手順を追ってみましょう。

店舗に行かずにスマホで注文・決済、あとは部屋で待機していればすぐ届く

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このサービスはまったくの手間いらずです。
上層階で働くサラリーマンが1階のお店からコーヒーを持ってきてもらうには、スマートフォンのアプリケーション(応用ソフト)で、注文・決済をするだけです。これだけで、注文者は1階のお店までわざわざ降りていく必要もなく、ましてやレジ前で並ぶこともなく、キャッシュレス会計までできてしまいます。
一方のコーヒー店側では、注文が入るとQRコードを読み込んで配達先を設定します。同時に、コーヒーの種類やサイズ、数量を選択して決済をすませます。ついで、お店のスタッフが搬送ロボット上部のふたを開けて注文の商品を入れます。すべての準備が済むとロボットは自走し、エレベーターの前に向かいます。

人と一緒にエレベーターで移動でき、人や障害物を避けて自律走行

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ロボットとエレベーターはネットワーク上で連動しているため、指定の階数までは一連の動作を自動で行えるようになっています。エレベーター内では、混雑してなければ人と一緒に乗ることができ、降りるときは「降ります」とアピールもできるそうです。
指定の上層階に着きエレベーターの扉が開くと、ロボットは人や障害物を避けながら自律走行し、注文者のいるオフィスの入口前で停止します。ロボットが到着したことは、スマートフォンにメール通知が届くことで注文者に知らされます。注文者は入口のドアの前まで取りに行き、待機しているロボットの画面にパスワードを入力してロックを解除し、商品のコーヒーを受け取ります。これがこのサービスの仕組みとなっています。

本格運用には、ロボットのデリバリーサービスの検証・解決を

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森トラストは、今回の運用実証の取り組みを6月末まで実施し、本格運用するまでの間に、テナントのニーズや満足度、さまざまな技術的な課題を検証していく予定です。例えば、搬送中にコーヒーの中身がこぼれてしまわないかとか、エレベーターの混雑時にロボットが中に入れないケースの場合はどうするか、などといった問題です。

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今後は、①(超)高層ビルにおけるロボットのデリバリーサービスのニーズと事業性②テナントの利用者の利便性や満足度③ロボットデリバリーのこのシステム採用によるコーヒー店舗の運営効率――などの諸課題を検証・解決していき、2020年春に港区虎ノ門にオープン予定の38階建ての超高層ビル「東京ワールドゲート」での本格導入を検討していくとしています。